最初の投稿はやはり物理にしました。
日頃から物理を教えていて感じていることです。
1.「どうしてか?」「なぜそうなるのか?」を常に考えること
自然科学は、特に物理学は考える学問です。
公式を覚えてそれを当てはめる科目ではありません。
それぞれの現象を的確に捉え、理解し数式を使って表現するものです。
現象を的確に捉えるためには、「なぜそうなるのか?」を理解する必要があります。
これは、物理の練習問題を解く場合だけではなく、常日頃からそういった意識をもつことが重要です。
ニュートンがリンゴが落下するのを見て万有引力を発見したという逸話がありますが、
もしニュートンが、この現象をみて「そんなの当たり前じゃん」と思ってしまったら発見できなかった
かもしれません。
「何で?」の答えがすぐ解る必要はないけれども、意識することが大事です。
また、物理の練習問題を解く場合では尚更重要になります。
ある式が出てきた場合、
「何故、その式はそう書けるのか?」
「何故、その式は=で結べるのか?」
「それぞれの項はどのような物理的意味があるのか?」
と考えることが重要です。
この思考回路を抜きにして物理の現象が理解できたとは言えません。
「何故?」の答えが解った時、スッキリとした気分になれると思います。
2. 数式から逃げないこと
物理学を理解し、表現するためには数学は必要不可欠です。
物理学にとって数式は現象を正確に表現する言語です。
従って、数式を処理する腕を磨くことも必要になってきます。
あのニュートンは力学を理解する上で必要に迫られて微積分を体系建てたと言われています。
数式を怖がらないこと。
数式の計算を面倒くさいと思わないこと。
数式を読み飛ばさないこと。
数式の変形ですら「何故?」の心を忘れないこと。
解説書を眺めるだけではなかなか自分の身になりません。
解説書では細かい式変形などの計算を紙面の都合で省いている場合が多いです。
自分で手を動かして計算式を追いかけましょう。
「あ〜、わかった、わかった。」と言って読み飛ばさずに手を動かして実際に計算してみましょう。
数式は物理現象を表しています。
各項には物理的意味、物理的解釈があります。
それを理解しましょう。
一見遠回りに見えて、一番の近道です。
最後にノーベル物理学賞受賞者の朝永振一郎先生のありがたいお言葉です。
ふしぎと思うこと
これが科学の芽です。
よく観察してたしかめ そして考えること
これが科学の茎です。
そして最後になぞがとける
これが科学の花です。
朝永振一郎 1965年ノーベル物理学賞受賞
自然科学に携わる者として、この心を忘れては行けませんね。